日本から海外へ荷物を送る際、「アロマオイルやエッセンシャルオイルは送れるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
香りのアイテムとして人気のアロマオイルですが、種類によっては引火性液体として扱われ、国際郵便で送れない場合があります。
今回は、日本から海外へアロマオイルを送る際の注意点や発送方法についてご紹介します。
※この記事では、一般的に販売されている香りのオイル類をまとめて「アロマオイル」と表記します。
まず確認したい注意事項
・こちらで紹介する内容は、郵便局等の関連サイトを参考にしています。
・荷物の受付時、送り先の国や地域、担当者の判断によって対応が変わる場合があります。
・国によって輸入規制が異なるため、発送前に確認することをおすすめします。
・最新情報は利用する郵便局や配送会社へお問い合わせください。
海外へ送る方法

国際郵便では、主に以下の方法があります。
- EMS
- 航空便
- 船便
※SAL便は2024年5月時点で受付停止中です。
航空便や船便では、追跡サービスを付けないことで送料を抑えられる場合があります。
ただし、海外発送では配送状況を確認できるよう、追跡サービスを利用する方が安心です。
アロマオイルを送る前に確認すること
国際郵便では、引火性液体は送ることができません。
では、アロマオイルは引火性液体に該当するのでしょうか。
ポイントになるのが「引火点」です。
引火点とは?
引火点とは、液体から発生した蒸気に火を近づけた際、燃え始める最低温度のことです。
一般的に、引火点が低い液体ほど引火しやすくなります。
- 密閉容器テストの場合は摂氏60度(華氏140度)以下、開放容器テストの場合は摂氏65.6度(華氏150度)以下で引火性蒸気を発生させる液体、液体混合物、または溶液もしくは懸濁液の形で固体を含む液体(例えば、塗料、ワニス、ラッカー等が含まれる。ただし、その危険の性質により別に分類される物質は含まない。)。上記の温度は、一般に引火点と呼ばれる。
- (1)に掲げる液体のうち、引火点が摂氏35度(華氏95度)を超えるものは、以下に該当する場合には、引火性液体とみなす必要はない。
- 3の物質の可燃性を試験する方法を用いても、燃焼しない場合
- ISO2592に基づく燃焼点が摂氏100度(華氏212度)を超える場合
- 水の含有量が重量で90パーセントを超える混和性溶液の場合
- それぞれの引火点または引火点を超える温度で運送される液体は、すべて引火性液体とみなす。
- 液体の状態で、高い温度で運送され、最高の運送温度(その物質が運送中にさらされると思われる最高温度)またはこれを下回る温度で引火性蒸気を発生させる物質は、また、引火性液体とみなす。
- [例]ベンゼン、ガソリン、アルコール、引火性溶剤および合成洗浄剤、引火性塗料、引火性ワニス、剥離剤、シンナー
アロマオイルの引火点について
アロマオイルには種類によって異なる引火点があります。
| フランキンセンス | 32℃ |
| サイプレス | 37℃ |
| セージ | 41℃ |
| オレンジスイート | 43〜45℃ |
| レモン | 43〜50℃ |
| ローズマリー | 49℃ |
| ティートリー | 60℃ |
| ネロリ | 59℃ |
| ローマンカモミール・ベルガモット | 58℃ |
| イランイラン | 65℃ |
| ペパーミント | 67〜70℃ |
| ラベンダー | 75℃ |
| ゼラニウム | 77℃ |
| サンダルウッド | 100℃以上 |
上記のように、種類によって引火点は大きく異なります。
引火点が低いものは、国際郵便で「引火性液体」と判断される可能性があります。
また、引火点が36〜60℃程度のものでも、輸送環境によっては規制対象となる場合があります。

発送前に確認すること
送り先の国や配送方法によっては、安全データシート(SDS:Safety Data Sheet)の提出を求められる場合があります。
SDSを準備する場合は、英語または送り先の国で使用されている言語のものを用意しましょう。
梱包方法
アロマオイルはガラス瓶に入っている商品が多いため、配送中の破損や液漏れ対策が重要です。
梱包時は、
- フタがしっかり閉まっているか確認する
- 1本ずつ緩衝材で包む
- 液漏れ対策として袋に入れる
- 箱の中で動かないよう固定する
などの対策をしましょう。
まとめ
アロマオイルを海外へ送る場合、商品によっては危険物扱いとなり、発送できない可能性があります。
「少量だから大丈夫」とは限らないため、発送前に配送会社や郵便局へ確認することが大切です。
海外在住者にとって、日本の商品を取り寄せられるのは嬉しいことですが、安全に届けるためにも、ルールを確認したうえで発送しましょう。
